八代亜紀さんといえば、その深みのある歌声と表現力で、多くのファンの心を掴んできました。後に演歌の枠を超え、ポップスやジャズ、ブルースを取り入れた独自の世界観をつくり、さまざまな世代の人々を惹きつけてきました。本記事では、八代亜紀さんの人気の名曲を振り返りながら、その魅力をご紹介します。
八代亜紀さんのヒット曲
1) 舟唄
「お酒はぬるめの 燗がいい」。このフレーズを聞くだけで、しみじみとした情景が浮かんできます。1979年に発表された「舟唄」は、酒場の切ない情景を描いた名曲。しっとりとした歌声は、人生の物語を語りかけます。八代さんの迫力ある歌声は、この歌の世界観をより深く表現しています。数ある演歌の中でこの曲を聴くと無性に日本酒が飲みたくなってくるのは私だけでしょうか。
2) 愛の終着駅
1977年に発表された「愛の終着駅」は、失恋の哀しみを歌い上げた名曲。この曲を歌う八代さんの歌声は、聴く人の胸をぎゅっと締めつけます。悲しみの中にもどこか温かさを感じるのは、彼女の歌声ならではの魅力でしょう。この恋は成就しなかったんでしょうね、私も失恋4回のダメ男なんですよ、この歌を聴くたび「これが吞まずにいられるか」ってなるんです。そしてこの歌を聴くと合わせて松山恵子さんの「別れの入場券」や小畑実さんの「高原の駅よさようなら」などが浮かんで来るのも私という人間が古くなった証拠ですね😭
3) なみだ恋
「なみだ恋」(1973年)は、八代亜紀さんのデビュー曲です。彼女の存在を決定づけたこの曲は、若き日の情熱と切なさを感じる情緒あふれた昭和歌謡曲です。私はやっぱりこの八代亜紀さんのデビュー曲である「なみだ恋」が一番好きなんですよ。今でもカラオケに行ったときに必ず歌うのがこの曲です。
4) 雨の慕情
1980年にリリースされた「雨の慕情」は、まさに八代さんの代表曲。「雨雨ふれふれ もっとふれ」の歌詞と合わせた手の振りはとても有名ですね。心に染みわたる人気曲です。私は八代亜紀さんのトップ10の曲でこの手の振りだけは頭の中に残っていますね。
5) 居酒屋「昭和」
「居酒屋『昭和』」は、昭和の懐かしい雰囲気を感じさせる楽曲。哀愁のあるメロディに、八代さんの歌声が温かみを添えています。昭和の良き時代を思い出させてくれる一曲です。たしかに今でも居酒屋はたくさんありますが、この曲を聴くたびに浮かんで来るのがあのタバコのけむりだらけで喧噪に満ちた昭和の居酒屋なんです。
6) おんな港町
出だしの力強いメロディと、八代さんのテンポの良い切なさがにじむ歌声は、聴く人の心に響きます。演歌の王道を行く楽曲でありながら、新しさも感じる魅力的な曲です。この軽快なリズムが出て来る港町にふさわしくない明るさを感じさせてくれるのが私は好きですね。
7) もう一度逢いたい
ブルース感ある楽曲、「もう一度逢いたい」感情を込めたその歌詞は、聴いているだけで胸が熱くなります。八代さんの歌声が恋の切なさをより一層際立たせています。この曲を聴くたびに思い起こすのが昔フラれた彼女です、いまごろどうしているのかな、もう随分歳をとったことだろうな・・・
8) おんなの夢
「おんなの夢」は、恋する女性の人生をテーマにした切なく感動的な一曲。聞きながら人生の様々な場面が思い浮かぶ楽曲です。私はこの曲を聴いているとどういう訳か、青江三奈、金田たつえ、ちあきなおみ、奥村チヨ・・・とまあ数え挙げればキリが無いんですが、昭和の女性演歌歌手がイモヅル式に浮かんで来てしまいます、なぜかな・・・
9) 故郷へ…
「故郷へ…」帰りたいけど帰れない刹那さを歌っています。八代さんのその歌声は故郷の景色を映し出し、踏ん張りながら頑張る人を応援しています。他にも故郷をテーマにした歌で五木ひろしさんの「故郷」、千昌夫さんの「北国の春」などもありますが、この歌は故郷に帰りたくても帰れない、悲しい歌なんですね、私も故郷を訳ありで離れてもう50年、すでに「故郷は遠きにありて思うもの・・」という言葉がピッタリになってしまっています、一度こっそりと帰ってみるかなあ・・・
10) 恋歌
「恋歌」は、愛の喜びと哀しみを繊細に歌い上げたバラード。八代さんの表現力のすごさを改めて感じる一曲。恋の切なさが心に染み渡ります。表面には出さないけれど内に秘めた燃えるような恋心、私もそんな恋をしてみたかったなあ、今の嫁さんとは見合い結婚です。
八代亜紀さんの音楽スタイル
八代亜紀さんは、演歌にポップス調のバラードを取り入れ、新たな演歌のスタイルを確立しました。その結果、演歌ファンだけでなく、幅広い層から支持を得ていました。彼女の歌声には、親しみやすさと洗練された表現力があります。
ジャズやブルースを取り入れた楽曲では、独特のリズムと深みのある表現が加わり、それまでの演歌とは異なる新たな魅力が生まれました。
また、八代亜紀さんは国内外での活動にも積極的に取り組み、 海外の音楽シーンでも評価されていました。ジャズフェスティバルに参加するなど、日本の演歌の枠を超えて世界へとその音楽を届ける努力を続けていました。
この挑戦的な姿勢は、多くのアーティストに影響を与え、新たな音楽の可能性を切り開きました。
彼女の音楽スタイルは進化し、幅広い世代の多くの人々の心を動かしました。
八代亜紀のヒット曲トップ10のまとめ
八代亜紀さんの楽曲は、時代を超えて愛される名曲ばかりです。昭和歌謡ならではの曲調に、ハスキーでパワフルな歌声は、人を引き付ける魅力にあふれています。
「舟唄」や「雨の慕情」をはじめ、彼女の歌声が持つ表現力と温かさは、聴く人の心を癒し、勇気を与えてくれました。
そして、ジャズやブルースなど新たな音楽スタイルにも挑戦し続けた姿勢は、たくさんの人々に支持されました。
そして私が一番言いたいのは八代亜紀さんは全国のトラックドライバーに一番愛された歌手でもあるのです。
私事ですが、実は私は27歳から30歳までの3年間長距離大型貨物ドライバーとして北海道から鹿児島まで全国を走り回りました。
八代亜紀さんの曲も嫌と言うほど聴きました。
そんな八代亜紀さんは今はもう天国へと旅立ってしまいました。
私の心にもポッカリと穴が空いたようになりましたが、八代亜紀さんの歌声はいつまでも私の心に残っているのです。
これからも八代亜紀さんの楽曲は、多くの人々に愛され続けるでしょう。
最後までお付き合い頂きまことにありがとうございました。
八代亜紀のプロフィール
- 生年月日 1950年(昭和25年)8月29日(火)73歳(没)
- 出身地 熊本県八代郡金剛村(現・八代市)
- 職業 歌手
- 所属事務所 株式会社「ミリオン企画」
- 公式サイト 八代ミュージックギャラリー
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