「北酒場」は、カラオケで世代を超えて愛される昭和歌謡の定番です。しかし、「演歌は難しそう」「コブシやビブラートが上手くできない」と諦めていませんか？ 実はこの曲、悲しい演歌ではなく、明るく軽快なリズムを楽しむポップス寄りの歌謡曲なんです！ 情感たっぷりに歌えれば、ムード歌謡のスターになれること間違いなし。 この記事では、カラオケ好きのあなたのために、北酒場の魅力を最大限に引き出す歌い方を、5つのステップで徹底解説します。今日から実践できる発声のコツや粋な演出術をマスターして、聴く人の心を揺さぶる名唱を披露しましょう！
イントロからグッと引き込む！「北酒場」ムードを出すための準備体操
「昭和の名曲！北酒場の心を揺さぶる歌い方をカラオケで再現！」という記事のスタートにふさわしいのが、この「北酒場ムード」の作り方です。
「北酒場」をカラオケで歌う時、「演歌だから」と身構えてしまう人もいるかもしれません。しかし、大正解は「明るく、軽快に」歌うこと！細川たかしさんの歌唱スタイルを参考にすると、この曲は悲しい演歌というよりも、ポップスや歌謡曲に近い軽やかなリズムが命です。
〇肩の力を抜いて「リズミカル」に楽しもう
まず、マイクを持つ前に肩の力を抜きましょう。悲壮感はNG。リラックスした状態で、軽快なリズムに乗って楽しむのが、北酒場を上手に歌いこなす最大のコツです。少し跳ねるような、弾むような感覚でリズムを刻むことを意識しましょう。笑顔で歌うくらいの明るい表情でいると、曲の雰囲気にピッタリ合います。
〇歌い出しは「語りかけるように」ソフトに
そして、いよいよ歌い出し。最初の「北の酒場通りには〜」をサビだと勘違いして力みすぎるのは厳禁です。ここで全力で声を張ってしまうと、その後のサビで盛り上がりがなくなってしまいます。
メロディをなぞるように、落ち着いて、語りかけるような柔らかな声で歌い始めましょう。ポイントは、最後の「る」を弱くしすぎず、優しく伸ばすこと。まるで、目の前の親しい誰かに静かに話しかけているようなイメージです。
〇ムードを深める「母音の意識」と「腹式発声」
歌唱に深みを出すために意識したいのが、発声と歌詞の世界観です。
まず、母音（あ・い・う・え・お）をはっきりと歌うことで、あなたの声はクリアになり、歌詞が聴いている人に聞き取りやすくなります。また、安定した歌声のためには腹式発声を取り入れましょう。お腹から声を出すことで、声が安定し、曲が長くてもスタミナ切れを防げます。
そして、作詞家のなかにし礼さんが描いた、明るさの中に少しだけ切なさが潜む歌詞の世界観を理解することも大切です。ただ歌うだけでなく、その場にいる主人公の感情を想像しながら歌い出すことで、イントロのムードからグッと聴衆を引き込めるはずです。
さあ、力を抜いて、軽快なリズムに乗って、北酒場のカラオケを心から楽しみましょう！
コブシとビブラートの基礎！藤圭子・細川たかし風「北酒場」の粋な歌い方
「北酒場」の魅力を最大限に引き出すためには、演歌特有のコブシやビブラートをどう使うかが鍵になります。しかし、この曲はポップス寄りの歌謡曲なので、演歌のようにテクニックを使いすぎるのはNG。軽快さが失われて、曲の雰囲気が重くなってしまうからです。
〇控えめが粋！「北酒場」のコブシ術
細川たかしさんの歌唱を聴くと分かるように、コブシは「控えめに」入れるのが北酒場流の粋な歌い方です。
コブシとは、伸ばす音の途中で音程を小さく素早く上下させることで、声を装飾するテクニックです。
- 意識するポイント：
- 伸ばす音、特に歌詞の母音（「うー」「るー」「おー」など）の最後に軽く加えます。
- 音程を大きく揺らさないことです。ごく短く、軽く音程を変化させるだけに留めましょう。
- 例：「女を泣かせる雨が降る」の語尾の「る」や、「心を許す」の「す」など、少し余韻を持たせたい部分で試してみてください。
この控えめなコブシが、曲の軽快さを保ちつつ、昭和歌謡の深みと味わいを演出してくれます。
〇ビブラートは「喉の奥を軽く震わせる」イメージで
ビブラートは、音程を一定間隔で細かく揺らすテクニックです。これもコブシと同様に、かけすぎると演歌色が強くなりすぎるため、伸ばす音に軽く、短くかけるのがポイントです。
- 練習方法：
- まず、安定した音程で「あー」と長く声を出します。
- その状態から、喉の奥を軽く震わせるようなイメージで、音を細かく揺らし始めます。
- お腹で息を支える腹式発声を意識すると、安定したビブラートをかけやすくなります。
「涙もろい男が似合う」の「似合う」など、少し哀愁を帯びたフレーズの語尾で、ビブラートを軽く添えると、歌詞の持つ切なさが表現され、グッと聴き手の心に響きます。
〇リズムを正確に！「軽快さ」を保つために
これらのテクニック以上に重要なのが、リズムです。細川さんの歌い方を参考に、少し弾むような感覚でリズムを正確に刻むことで、この曲の「軽快さ」が際立ちます。コブシやビブラートに気を取られすぎて、リズムが崩れてしまわないように注意しましょう。
テクニックはあくまで味付け。まずは明るく、リズミカルに歌い、その後に控えめなコブシとビブラートで「粋」な雰囲気を加えることで、カラオケで聴衆を魅了する北酒場が完成します。
仕上げは「雰囲気作り」！カラオケで聴かせる北酒場の演出術
「北酒場」をただ正確に歌うだけでなく、「聴かせる」名曲にするには、カラオケならではの雰囲気作りと演出が欠かせません。歌唱テクニックに加えて、この演出術を取り入れることで、あなたは一気に「歌ウマ」の領域へとステップアップできます。
〇マイクは「恋人」のように扱う
歌う際のマイクの持ち方と使い方は、あなたの印象を大きく左右します。
- マイクの距離と角度: マイクを口元に近づけすぎず、少し斜めに構えることで、息の音やノイズを防げます。サビなどの声を張るパートでは、マイクを少し遠ざけてハウリングを防ぎつつ、ダイナミックさを演出しましょう。
- 低音でのマイク使い: 歌い出しのような語りかけるパート（低音）では、マイクを少し引き寄せ、親密なトーンで歌うと、聴き手をグッと引き込めます。
マイクをしっかりと握りしめず、リラックスして持つことで、あなたの余裕と曲への自信が伝わります。
〇間奏は「酒場の主人公」を演じる時間
歌唱中、次に歌うサビへの期待感を高める重要な時間帯が間奏です。この間奏をどう過ごすかで、北酒場のムードは大きく変わります。
- 姿勢と視線: 間奏中は、決して無表情で棒立ちにならないでください。グラスを片手に持つ仕草をしたり、目線で**「酒場の情景」**を表現しましょう。目線を少し遠くに向けたり、目を閉じることで、歌詞の世界に浸っている雰囲気を演出できます。
- ためと余韻: 間奏明け、サビに入る直前で少し「ため」を作ると、一気に声を張ったときの抑揚が際立ち、感動的な瞬間を生み出せます。
〇歌い終わりの「余韻」までがパフォーマンス
曲の最後の音を歌い終わったら、すぐにマイクを置くのはもったいない！最後の余韻までがあなたのパフォーマンスです。
- 体を静かに: 曲のエンディングに向かい、徐々に体を動かすのをやめて静止し、最後に深く一礼するなど、聴き手への感謝を伝える動作を加えます。
- 表情で締めくくる: 寂しさや、少しの切なさが残るような穏やかな表情で曲を締めくくることで、北酒場の持つ深い感情が、聴き手の心に刻まれます。
これらの演出術を駆使して、あなたのカラオケでの北酒場を、ただの歌ではなく、一つの感動的なステージへと昇華させてください。
5つのステップで「北酒場」をマスター！カラオケで心を揺さぶるまとめ
いかがでしたか？ 昭和の名曲「北酒場」は、単なる演歌ではなく、軽快なリズムと明るいムードを楽しむ歌謡曲です。カラオケで心を揺さぶる歌い方を再現するために、今日学んだ5つのポイントを振り返りましょう。
- ムード作り: 悲壮感はNG！肩の力を抜いて、リズミカルに、そして笑顔で歌い始めましょう。歌い出しは語りかけるような柔らかな声で。
- テクニック: コブシやビブラートは、曲の軽快さを損なわないよう控えめに。伸ばす音に軽く添える程度が「粋」です。
- 感情表現: 歌詞の世界観を理解し、低音パートは優しく、サビはハリのある明るい声でメリハリ（抑揚）をつけましょう。
- 発声の安定: 腹式発声を意識し、高音に移行する際は**「助走」**をつけて、声がかすれないようスムーズに切り替えます。
- 演出術: マイクを恋人のように扱い、間奏中は酒場の主人公を演じるつもりで雰囲気を作りましょう。歌い終わりの余韻までがパフォーマンスです。
これらのステップを実践すれば、あなたの「北酒場」は、カラオケで誰もが聴き惚れる粋な名曲に変わります。今夜、早速チャレンジしてみましょう！
最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。
合わせて読みたい昭和演歌の関連動画 ⬇
コメント