本記事はアフィリエイト広告を利用しています
こんにちは!昭和太郎です。昭和歌謡史にひときわ異彩を放つ、ちあきなおみさんの代表曲「夜へ急ぐ人」は、歌謡曲の概念を覆す「狂気」と「情念」が渦巻く異色の名曲です。1977年の紅白歌合戦で見せた、髪を振り乱し憑依したかのような歌唱は、今なお「伝説の放送事故」として語り継がれています。「この圧倒的な世界観をカラオケで再現したい!」と願うファンの方も多いはず。しかし、単に音程をなぞるだけでは、この曲の真髄には届きません。本記事では、ちあきなおみさんの情熱的なボーカルを徹底分析。囁きから絶唱へ繋げるテクニックや、聴き手を引き込む「間」の作り方など、あの凄みを表現するためのコツを解説します。あなたも今夜、一人の表現者として「夜」へ急いでみませんか?
狂気の正体とは?「夜へ急ぐ人」の世界観とちあきなおみの凄み
ちあきなおみさんの代表曲の一つである**「夜へ急ぐ人」**は、単なる歌謡曲の枠を超えた「狂気」や「情念」を宿す名曲として、今なお語り継がれています。
この曲を歌いこなすには、まずその圧倒的な背景を理解しなければなりません。
制作のきっかけは、ちあきさん自身がフォークシンガー・友川カズキ氏の才能に惚れ込み、**「魂を削るような歌を書いてほしい」**と直接依頼したことでした。
誕生したのは、都会の孤独と心の闇を剥き出しにしたシュルレアリスム的な世界。
1977年の紅白歌合戦では、髪を振り乱し幽霊のように舞う姿に、司会者が「凄まじい執念ですね」と圧倒されるほどの衝撃を茶の間に与えました。
当時、青春の真っ只中にいた私でさえ、あの年の紅白歌合戦のちあきなおみさんの迫力がいまだに記憶の底に鮮明に残っているほどです。
歌詞に刻まれた「かんかん照りの昼は怖い / 正体あらわす夜も怖い」という対比。
そして闇の中から手招きする「おいで、おいで」の正体は、他人の誘いか、あるいは自分自身の内なる闇か――。
この曲は、綺麗に歌うことを拒絶します。
紅白のスタッフに「気持ち悪い」と言わせしめたその表現こそが正解なのです。
**「歌う放送事故」**とまで称された伝説のステージのように、一人の表現者として「狂気」を演じきる覚悟を持つこと。
それこそが、ちあきなおみ流の真骨頂へ近づく第一歩となります。
静と動のコントラスト。囁きから絶叫へ繋げるボーカルテクニック
「夜へ急ぐ人」を攻略する最大の鍵は、聴き手の心拍数を自在に操るような**「極端なダイナミクス(強弱)」**にあります。
ちあきなおみさんの歌唱は、単に声が大きいわけではありません。
氷のように冷たい「静」と、地獄の業火のような「動」を瞬時に切り替えるテクニックが、聴く者を恐怖と興奮の渦に巻き込むのです。
まず、歌い出しのAメロは**「吐息」**を主役にしましょう。
マイクに唇が触れるほどの距離感で、独り言をつぶやくように、あるいは隣の誰かに耳打ちするように低音で歌い始めます。
ここではメロディを追うことよりも、都会の片隅で孤独に震える情景を浮かべ、声を「枯らす」ようなイメージで抑えるのがコツです。
そして、サビに向かって感情のダムを決壊させます。
特に「おいで おいで」のフレーズでは、綺麗に発声しようとする意識を捨ててください。
喉の奥から絞り出すような、あるいは魂を吐き出すような**「絶唱」**へとシフトします。
ちあきさんが見せた、叫びとも笑いともつかぬあの不気味な高揚感は、自身の感情をリミッターなしでぶつけることで初めて再現されます。
この「囁き」から「絶叫」への振り幅が大きければ大きいほど、楽曲の持つ狂気は芸術へと昇華されます。
音程の正しさ以上に、声の質感がガラリと変わる劇的なコントラストを意識して、カラオケの空気を一変させてみましょう。
「おいで、おいで…」聴き手を引き込む「間」と「視線」の作り方
「夜へ急ぐ人」を単なるカラオケで終わらせないためには、音符のない部分、すなわち**「間(ま)」**の支配が不可欠です。
ちあきなおみさんの歌唱がなぜあそこまで恐ろしく、そして美しいのか。
それは、彼女が声を出していない瞬間でさえ、強烈な表現を続けているからです。
特に重要なが、サビの**「おいで、おいで」**というフレーズです。
ここではリズム通りに歌うのではなく、獲物を手招きするかのような、あるいは自分自身が闇に引きずり込まれていくような、独特の「タメ」を作ってください。
一瞬、空気が凍りつくような沈黙を置くことで、次に発せられる言葉の重みが倍増します。
また、この曲は「視線」の使い方が聴き手の心理に大きく影響します。
歌い出しでは視線を落とし、自身の内面にある深い闇を見つめるように歌います。
しかし、サビや「あんた誰」という問いかけでは、視線を急激に前方へと向け、一点を射抜くように見開いてください。
紅白歌合戦でのちあきさんが見せた、どこを見ているのか分からないような虚ろさと、時折見せる鋭い眼光の対比を再現するのです。
中盤の語り(散文詩)の部分でも、言葉を急がず、都会のネオンに消えていく影を実際に目で追うように語るのがポイントです。
**「歌う」のではなく「そこに居る」**という役者としての立ち振る舞い。
この視線と間のコントロールこそが、聴き手をちあきなおみの狂気的な世界観へ引きずり込む最強の武器になります。
カラオケで引かれない!「狂気」を「芸術」に昇華させる表現のコツ
この曲の最大にして最高の難関は、その「狂気」が単なる「絶叫」や「不快な騒音」に陥らないようにすることです。
紅白歌合戦のエピソードでも語られる通り、この歌の本質は「気持ち悪さ」にありますが、それは計算し尽くされた技術の上に成り立つ**「表現としての狂気」**でなければなりません。
まず意識したいのが、ブレス(息継ぎ)のコントロールです。サビで感情を爆発させる際も、闇雲に叫ぶのではなく、しっかりと深く息を吸い、支えのある声で発声することを心がけてください。
喉だけで叫んでしまうと、聴き手は恐怖よりも先に「苦しそう」という印象を抱いてしまいます。
ちあきなおみさんの凄みは、あれほど激しく歌いながらも、歌唱の根底に凛とした「美学」が流れている点にあります。
また、語尾の処理にもこだわりましょう。
フレーズの終わりをぶつ切りにするのではなく、時には冷たく突き放すように短く切り、時には闇に溶けていくように余韻を長く残します。
この**「終わらせ方のバリエーション」**が、歌に奥行きを与え、狂気を芸術へと格上げします。
カラオケで披露する際は、「怖いと言われたら成功」という心構えで挑みつつも、楽曲が持つ孤独な魂への鎮魂歌としての側面を忘れないでください。
ポップスの綺麗さをあえて捨て、物語の主人公としての「覚悟」を宿す。
その真摯な姿勢こそが、聴き手の心をざわつかせ、最終的には「凄いものを見た」という深い感動へと導くのです。
当時、私はちあきなおみさんについてはほとんど興味がない、というのが現実でした。
しかし、この歳になって彼女の歌声を聴いてみると、心にズシンズシンと響いてくる曲が多いことに驚かされます。
まとめ
ちあきなおみさんの「夜へ急ぐ人」は、歌い手の魂が試される究極の表現曲です。
この曲を攻略するために必要なのは、完璧な音程よりも、闇を恐れず、その中に飛び込んでいく「表現者としての覚悟」に他なりません。
前半のささやきのような「静」と、サビで爆発する「動」の対比。
そして沈黙さえも武器にする「間」の取り方。
これらを意識することで、あなたの歌唱は単なるカラオケを超え、聴き手を圧倒する一本の演劇へと昇華するはずです。
「気持ち悪いと言われるほど、正解に近づいている」。
そう信じて、ちあきさんが見せたあの孤高の世界観を自由に、そして大胆に演じきってください。
あなたがマイクを置いた瞬間に広がる、心地よい静寂と余韻。
それこそが、狂気を芸術に変えた何よりの証拠となるでしょう。
さあ、今夜は思い切り、あなただけの「夜」へ急いでみませんか。
最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。
ちあきなおみのプロフィール
- 生年月日 1947年(昭和22年)9月17日(水)78歳
- 本名 瀬川 三恵子(せがわ みえこ)
- 出身地 東京都
- 職業 歌手
- 活動期間 1969年~1978年
合わせて読みたいちあきなおみの関連記事 ⬇







コメント