なぜ令和の若者は昭和歌謡にハマるのか?Z世代が『エモい』と感じる3つの理由!

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昭和のアイドル歌手

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令和の今昭和歌謡にハマるZ世代が増えているのです。TikTokや音楽サブスクをきっかけとして山口百恵や中森明菜、シティポップなどの名曲を聴いて「新鮮でエモいカルチャー」として熱狂的に支持されるようになりました。タイパ重視の今の時代、一見すれば正反対に見える昭和歌謡がどうして若者の心を掴んでしまったのか?そこには、デジタル社会への疲れや、現代の音楽では忘れられた圧倒的な「人間味」への憧れがあったのです。本記事ではZ世代が昭和歌謡にハマる心理や、彼らが惹きつけられる3つの魅力をわかりやすく解説してみました。是非最後までお読み下さいね。

昭和歌謡が令和のZ世代に刺さる背景

このデジタル社会の中にあって、スマホさえあれば世界中の音楽に即座にアクセス出来る現代。
令和のZ世代にとって、音楽は単に消費の対象から自分らしさを写す体験になってきました。そんな今、彼らに昭和歌謡が空前のブームとなってきた最大の理由として、デジタル社会への疲れや反発と昭和という時代が「レトロさの持つ新鮮な魅力」として受け入れられているようです。

現代の音楽はDTM(パソコン制作)でノイズのない綺麗なサウンドや、SNSでバズれば良いという短い尺、効率的な作りが主流となって来ました。しかし、常に完璧なスピード感のあるコンテンツの中にあって若者たちはそんな環境になんとなく嫌気を感じるようになって来たのです。

反面、昭和歌謡にはレコードの温かさを感じさせるノイズや1発録りのオーケストラによる演奏、歌手の人間臭い熱量がタップリと含まれています。デジタルネイティブの若者にとっては、この泥くさい、ドラマチックな世界観が「古くさい過去の遺物」ではないのです。
全く未経験の「新しい新鮮なカルチャー」として心にグサリと刺さっているのですね。

 

理由1:効率(タイパ)に反する濃密な世界観

ここで少し説明を加えると、現代の音楽はサブスクリプションサービスでいきなりスキップされないように「イントロを短くする」「サビから曲を始める」「曲調を2分台に収める」というようにタイパを重視した楽曲を作るようになってきました。しかし、このような効率を重んじる音楽ばかりに接してきた若者は、昭和歌謡の持つ贅沢で重厚な時間を掛けた作り方に強い魅力を感じるようになりました。

無駄を削ぎ落とした現代のタイパ文化とは対照的な「じっくりと濃密な物語に浸る時間」が、若者にとって新鮮な癒やしとなり、昭和歌謡に深く没入する大きなきっかけとなっています。昭和歌謡というのはその曲の世界観を決定付ける印象的なイントロから始まります、そしてAメロ・Bメロを通じて実に丁寧に物語の情景や登場人物の心理を描写しているのです。

そしてジワッと高められた感情がサビで一気に放出されるという「ドラマチックな起承転結」が組み込まれているのです。無駄を省く現代のタイパ重視の文化とは全く対照的なじっくりと時間を掛けた濃密な物語に浸る時間を重視し、それが若者にとって新鮮な癒しとなっているのです。それが昭和歌謡に深くハマる大きなきっかけとなっているのですね。

 

理由2:情景が浮かぶストレートで重い歌詞

現代のヒット曲は「細かな言葉を敷き詰めたラップ調」や「抽象的でフワッとしたオシャレな表現」であるのに対して、昭和歌謡の歌詞は一言一言が重く、聴き人の心にグサッと突刺さるのです。こういった魅力の裏には、昭和の音楽制作において、「詞先(しせん→歌詞を先に作り、後から曲を作る)」という手法が多く取られました。

阿久悠やなかにし礼をはじめとする今では伝説となった作詞家たちは、言葉そのものが持つ力や言葉が描く情景をなによりも大切にしていたのです。そのため、メロディーに乗った言葉が脳裏に鮮明に浮びあがるんですね。

加えて現代のコンプライアンスや倫理観に全く縛られることのない「大人のディープな恋愛」「切ない別れ」「人としての業や情念」といったテーマがたくさんあります。ストレートで時には泥くさいとことん人間らしい感情を表現した言葉が、SNSの行間を読む文化に慣らされたZ世代の若者の心に強烈なインパクトでエモさを与えているのです。

 

理由3:デジタルにはない生の圧倒的熱量

現代の音楽制作はパソコン(DTM)を用いた音程やリズムのズレを完璧に補正してしまいます。どこを切ってもそこにはスキがなく、美しいサウンドが当たり前になっているのです、その一方でZ世代の若者は、そのようなデジタル処理された音楽ではそぎ落とされてしまう「生々しい人間味」「加工されない熱量」を待ち望んでいるのですね。

昭和歌謡の音源は、スタジオでフルオーケストラが一発録りするような緊張感のなかで作られたものが数多く存在します。演奏者の息遣いや微小なテンポの揺らぎが生むグルーヴ感(音楽のリズムから生まれる「ノリ」や「うねり」「心地よさ」、そして聴く人の体を自然に動かす躍動感)、そして山口百恵や中森明菜をはじめとする歌手たちが、まるで映画の主人公を演じるかのように全身全霊で歌い上げる生歌には、聴く者を一瞬で引き込む圧倒的なパワーがあります。

その点、昭和歌謡の音源はスタジオでフルオーケストラが1発録りする緊張感あふれる中で作られたものが数多くあるのです。演奏者の息使いが聞こえるような迫力、テンポの揺らぎが生むグルーヴ感

音の整いすぎた時代だからこそ、人間特有の生々しさや泥臭いほどの情熱が、Z世代にとって未体験の「エモさ」として心に響き、心を揺さぶる大きな要因となっているのです。

 

TikTokでバズる名曲イントロの魅力

昭和歌謡がZ世代に広まった大きなきっかけとして、TikTokやInstagramのリールといったショート動画プラットフォームの存在があります。一見、タイムパフォーマンス(タイパ)を重視するSNSと昭和歌謡は対極にあるように思えますが、実は昭和歌謡ならではの「強烈なイントロ」と「キャッチーなサビ」が、SNSのショート動画と抜群の相性を見せています。

昭和のヒット曲は、冒頭の数秒を聴いただけでどの曲かが一発でわかるほど、印象的でインパクトのあるイントロで作られています。TikTokなどの15秒動画において、この「開始瞬間に惹きつけるイントロの力」は投稿の視聴維持率を高める強力なフックとなります。

さらに、フレーズのキレの良さや覚えやすいメロディーラインは動画のダンスやBGMとして使いやすく、音源を通じて名曲に触れた若者たちが、その原曲のドラマチックな魅力へと惹き込まれるきっかけになっています。

 

まとめ

昭和歌謡が令和のZ世代を惹きつけるのは、単なるレトロブームだけでは説明がつきません。

効率やデジタル補正が当たり前となった現代だからこそ、タイパに縛られないドラマチックな構成、心に刺さるストレートな歌詞、そして生の圧倒的な熱量が「新鮮でてエモい体験」として若者の胸に届いているのです。

TikTokなどを入口にしてその世界観に触れた若者たちは、背景にある時代の情熱や人間ドラマに魅了され続けてしまうのですね。

時代を超えて愛される懐かしい昭和歌謡の名曲たちを、ぜひ今あらためてじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

最後までお読み頂きありがとうございました。 

 

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